ひとりごと

ライン際で

 4月前半に更新すると言いながら結局月末になってしまいました。

 何だかんだ土日に予定が入ってたり仕事が忙しかったりしてたのですが、それでも本当は月曜日くらいには上げようと思ってました。

 それがなぜ遅れたかというと……月曜日からあり得ないほど体調を崩したからです。月曜の朝から吐き気がして前日夜に食べたハンバーグを全部吐いて、お昼に買ってきたウィダーインゼリーも2時間後に丸ごと吐いて、夜に熱を測ったところ38℃ありました。38℃とかワクチン接種以外だとほんとに5年ぶりくらいでは?

 幸い次の日の朝には多少マシになったのですが、普通に働いていたら夜には熱が出て……というのを2日繰り返しているので熱が下がっていません。今日は大事を取って休んでいます。

 今週前半は仕事で大事なリリースがあって、どうしても休みにくかったので……テレワークじゃなかったらさすがに休んでいたと思いますが。会議の合間に吐いたり寝たりしてました。


 それはそれとしていろいろ大変なことになっているのですが、このブログを読んでいる皆さんをインターネット最後の良心だと思って信用しています。いま本当に精神的に限界すぎてもし何か起きたら速攻でこのブログごと爆散させると思いますのでよろしくお願いします。何もなければ数ヶ月後にいろいろを説明させてください。

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 『ブラッシュアップライフ』最終回、とても良かったです。基本的にバッドエンド苦手なので綺麗に終わってくれてよかった。

 「人が死ぬということ」という結構重いものをテーマにしているのに、前半ではそれを意識させることなく単に「タイムリープという設定でどう遊ぶか」というバカリズムらしい切り口で話が進んでいく。それでいて後半の展開ではちゃんと命の重みを思い出させてくるし、そこで前半の何気ない日常の楽しさもストーリー上の意味を持ってくる。

 結構私はドラマとか映画の日常シーンとかあんまり好きではなくて、ストーリーの本線と関係ない部分は早送りに近い見方をしてしまいがちなのですが、このドラマはそもそも日常シーンが単体でバカリズムのコントなので飽きずに観れる。

 1話の最後に必ず死ぬみたいな規則性を設けないことによる先の読めなさや、周ごとに新しいキャラクターが登場してくる構成など、回ごとのSNSでの盛り上がりをかなり計算している仕掛けも含めて、非常に完成度の高いドラマだったと思います。

 そしてブラッシュアップライフを観てもう1個思ったのは、蓮見さん数年後に絶対このレベルのドラマ書くんだろうなという。

 今結構インタビューとか観てると蓮見さんが「20代の若者が社会的なメッセージとか入れても説得力がない」からお笑いに全振りしているみたいな話をしていて、実際それはそうだと思うんですよね。そういうことをやった方が岸田國士戯曲賞も取りやすいことくらいわかった上で、それをやらずに、自分たちの身体性に合った世界観を維持する冷静さがある。でもきっとそれは30代になったら変わってくるだろうし、会話劇の面白さを保ったままメッセージ性を盛り込むことくらい当たり前のようにこなしてしまうんだろうなと思う。

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 『オールナイトフジコ』初回観ました。コンプラ的にも普通の番組としてもギリギリな状態の素材を、佐久間P・さらば森田・オズワルド伊藤という最強の布陣が全力でどうにかするだけの生放送。結構面白かったです。

 特に佐久間Pの、おそらく『ゴッドタン』で長年培われてきたであろう、「ちょっとしたコメントによって視聴者にギリギリ引かれない見え方に変える」という技術が存分に発揮されてて凄かった。

 観ている視聴者がちょっと心配になる内容を絶妙に先回りしてコメントでフォローしてくれるので、「わかった上でやっている」「本当に良くないことをしているわけではない」という安心感がプラスされて、ギリギリ今放送しても良いバラエティとして成立している。そこまで計算して佐久間PをメインMCに据えたのだとしたら凄すぎる。

 まあそれ込みでもちょっと悪趣味な番組だなーと思うので楽しめるかどうかはかなり人によると思いますし、たぶん私も次回以降はあんまり観ない気もしてますが。

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 『推しの子』1話。話題になってたので観ました。1時間半長いなあ……とは思ったものの、二重三重にも渡るどんでん返し。

 推しの子、ほんとに一切の前情報が入ってない状態で観たのでそれも良かった。〇〇モノだという情報すら入ってなかったので新鮮に驚けました。いったいこれはどういう話なんだろうというところすら裏切りの連続。気になる方は1話だけでもネタバレを踏む前に観ること推奨です。

 ただ、この『推しの子』にしろ同じ原作者の『かぐや様』にしろ、シチュエーション先行すぎるなとはちょっと思いましたが。そもそも何でその子どもがそうなったのかとか、そういう細部についてはあまり説明する気もなさそうで、そうなると現代日本を舞台にしてる理由が世界観のショートカットでしかないよなあという。でもこれって昔の『ハヤテのごとく!』もそうだったわけだし、自分が10代なら何も違和感なく受け入れられたのかもしれない……。

 そんな感じなので2話以降を観るかどうかはちょっと悩み中ですが、とりあえず1話は観る価値ありました。良かったです。

 他にちょっと思ったのは、1時間半って普通に30分でやってたら3話分だと思うんですけど、3話目までが前フリでそこから物語が始まるのって10年前の『まどかマギカ』と同じ構図になっていたはずで、今のコンテンツ消費スピードは3話まで前フリに使うことを許してくれないのかなあ、という感も。いやまどマギと違って原作があるので3週の間にネタバレが流れまくるという問題もあったのでしょうが。


 あと、YOASOBIの主題歌MVを先に観たんですけど、これの内容に惹かれて興味を持ってなかったらアニメも観ていなかった気がしていて、タイアップってちゃんと意味あるんだなあと思いました。

 作品について興味を持たせる歌詞としては満点すぎる。逆にストレートすぎて1話観てから歌詞見返すと「なんかほとんど1話のあらすじそのまま流してるな?」ともなりましたがw


 挿入歌のこの曲も、メロディーもダンスも凄く好きで結構ずっと聴いてるんですが、歌詞がこう……アイドルアニメってなんでアイドルという概念そのものをテーマにした曲をアイドルのヒットソングという設定で歌わせちゃうんでしょうね?

 もちろん推しの子の楽曲、アイのキャラクターソングとしては完璧なんですけど、じゃあ乃木坂46が「ライブに来てくれてありがとう」をテーマにした曲を出しますか、出したとしてそれがヒットしますか、っていう。そんなことを歌われても現実に引き戻されて引いちゃうじゃないですか。コール前提の曲はまああるけど。

 ……と思ったけど最近出た『HEY!OHISAMA!』とかいうヤバめの曲があったので別にいいかと思い直しました。

 でも自己紹介ソングという文脈だと「行くぜっ!怪盗少女」とかと割と近いのかなあ? 戦隊モノという比喩を1個乗せてるけど。そういう意味では逆に今まさに売れかけているアイドルの代表曲としてはギリギリあり得るのかもしれない。

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 あとは『午前0時の森』水卜アナ結婚回。事前に気づいていた若林、乱入してくる山里、全てが嚙み合った最高の回でした。

 『チャンスの時間ブレイキングヤンチャオーディション。何もかもを間違える木場が面白すぎて何度も観ました。これまでの回は瞬発的に千鳥のムチャブリに対応していく芸人の凄さに驚かされてきたので、それらが全てフリになってる。それでいて木場が変に照れ笑いしたりしないという一番大事なところは守ってくれるのも凄い。

 『あちこちオードリー』ブラマヨ回は面白かった一方、ブラマヨ・ノンスタのような10年前に圧倒的な輝きを放っていた芸人たちが、そろって家族との時間を大事にすることを考え始めているのは興味深く、人生の決断の難しさを考えさせられてしまいました。オードリーも2人とも子どもが生まれて、仕事をセーブする方が人生の幸せとして正しいのではないかと思うところと、とはいえいわゆる天下を取って活躍している夢を見続けたいという気持ちと、悩む。

 翌週のニューヨーク・ヨネダ2000回も面白かったんですが、ヨネダ2000があんな好き勝手やって咎められないというのはいくらなんでも若手芸人に優しい世界すぎるような気もしました。もちろんそれをやってのける勇気あってこそなんですけど、自分たちのファンの方を向きすぎているというか。

 『Adoのオールナイトニッポン』菅田→Creepy と来て作家福田さん担当ということでちょっとだけ聞いてみてます。福田さん、菅田将暉にしろノースリーブスにしろ、実はお笑いが本業じゃないパーソナリティーとのタッグの方が輝く(個性の強い芸人だとぶつかってしまう)部分があって、Adoとの組み合わせもまさにそうなるかも、と思わされました。さすがに20歳の女の子のラジオで***弄りメールとかは入れてこないと思うので、そういう意味でも聞きやすいラジオになるかも。

 ファン層的にVTuberとか歌い手のYouTube配信とか聞いてる人たちがメインだと思うので、売れっ子放送作家が付いた地上波ラジオはそれらとは面白さの格が違うんだというのを見せつけてほしいです。笑

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 あと実はこんなイベントに行ってました。

 小泉悠さんの話は昨年も少し触れたと思うのですが、まあずっと……YouTubeで毎日「小泉悠」で検索して新着動画を観るというのを1年くらいやっていて。あ、ニュースでもほんとにキツい戦争のシーンとかはスキップしたり耳だけで聞いたりしてますが。

 それはもちろんテーマへの関心もありますけど、普通にこの人の語りが好きだからなので、だったら一人語りという形でたっぷり話を聞けることはあんまりないので行ってみたいなと。配信でもよかったのですが、リアルチケットが普通に買えたので、せっかくだし、と行ってみました。

 基本的にこの1年のインタビューとか動画とか新しく出た本とかは一通り買ってるので(本以外の有料コンテンツは別として)、そんなに目新しい話はなかったのですが、1年を通してのこの戦争との捉え方、向き合い方について聞くことができたし、おそらくニュースだったりツイッターだったりで直接的に言及すると、問題はなくても変な切り取られ方をしそうだなと思うような部分の話も聞くことができてよかったです。

 本当は『ほぼ日の教室』の対談イベントもちょっと興味があったのですが、すっかり忘れてて気づいたら完売してました。まあこれは基本的にはほぼ日読者の方向けなのかなと思って意図的にチケット争奪戦に参加しなかったので仕方ないですね。


 あと渋谷駅のあのへんに行くのが久しぶりでそれも楽しかったです。とんでもない雨でしたがw 東京カルチャーカルチャーは2018年に「佐藤と若林の3600」に行って以来なので5年ぶりですが、それこそあの近くのSHIBUYA TSUTAYAでリリスクとかブクガのリリイベ観に行ったり、確かスプラ2の発売記念の展示会とかもあそこじゃなかったかな? でもコロナ以降はほとんど用事がなかったので、そういう意味でも懐かしさを感じました。

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 質問返し。先月来てて、返したいなと思いつつ先月はどうしても時間がなかったものがあって。

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 で、元々これの話を早めにしたくて4月前半に更新できるように書き始めてたのですが、本当に、コンテンツとの付き合い方について語るにはあまりにもタイミングが悪いので次回にさせてください。すみません。

 とりあえずダウ90000『あの子の自転車 vol.10』は今週末まで配信されているのでオススメです。こういうのを自分でゼロから発掘するエネルギーは私もないので、人から勧められたものをとりあえず軽率に観てみて判断するのがオススメですよ、みたいなことを書こうとしてました。

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 いやーほんと今月はさすがにしんどい。働きすぎました。ほぼリモートなんで体力的にはあんまり変わらないので疲れてないと思ってたんですが、高熱出すくらいなんでやっぱり脳を使うタイプの疲れってあるんだなーと。

 でも仕事は凄く楽しいし、今自分が関わっている製品についてまだまだやりたいことがたくさんある、というのは幸せなことだなと最近考えてます。それはまあ未完成というだけかもしれませんけど。

 いま自分がたとえばYouTubeとかTwitterのエンジニアだったとして、何をしたらいいか途方に暮れてると思うんですよね。直すとこ特にないし。弄れば弄るほど文句言われるし。それよりはユーザーから解消してほしい要望が山積みで、でもポテンシャルがあるからユーザーは増えていってるみたいなサービスの方が楽しいよねと思っています。

 そして、仕事でちゃんと頑張れているからこそ、それ以外のところで何があっても持ちこたえられているな、という感覚もあります。別に仕事に限らないですけど。20代の前半とか、それこそ高校生の頃とかは、あらゆるコミュニティで上手くいっていなかったし自分は一生そうやって社会と反発しながら生きていくんだろうなと思っていましたが、意外とそうでもなかったというか、実社会では案外ちゃんとやっていけているし、そういう自分の性質との付き合い方もわかってきているので。

 ……いや、いまこれについてダラダラ喋るのはなんか違うな。すみません、なんでもないです。とりあえずいろいろ頑張ります。