Recap, Refer
ひとりごと

Recap, Refer

 最近聴いてる曲。最近というか今年に入ってから一度も音楽の話をしてなかったので、今年聴いてる曲です。

クマリデパート『2060年チェリーブロッサムの旅』

 サクライケンタ×玉屋2060%のコラボ第3弾。シャダーイクン、限界無限大ケン%、そしてこの曲、一度も外すことなく進化し続けていて最高。これだけ展開が詰め込まれているのに聴き心地が良い。


Appare! /『ぱぴぷぺPOP!』

 玉屋2060%。ここまで電波に振り切れて中毒性の高い曲を作り続けられるのほんとに才能。ヒャダインさんはどこでこの路線外れちゃったんだろう……。

 この手のバズらせに行った楽曲がちゃんとTikTokでバズってるのも凄い。


MAISONdes『アイワナムチュー feat. asmi, すりぃ』

 うる星やつら後期OP。

 MAISONdesへの違和感は昨年のベストソング記事に書いた通りであんまり好きではないし、

 すりぃさんも正直、『ジャンキーナイトタウンオーケストラ』のAメロと雰囲気が『エンヴィキャットウォーク』すぎるし、『テレキャスタービーボーイ』の構成が『ゴーゴー幽霊船』すぎて、代表曲が全部この感じってどうなの?というのであんまり良い印象のないPで、この曲も正直「ほんとどっかで聴いたことあるようなメロディーラインで作るの上手いなあ」という感想だったのですが、

 まあそれはそれとしてどっかで聴いたような耳馴染みの良いポップなメロディーなんでずっと聴いてます。いやーアイワナムチューの落ちサビの展開とか絶対インスパイア元あるだろって感じがするんですが。昔から「嫌いだけど聴いちゃう曲」ってあるんですよねー。ただ1番のサビが終わってからの間奏で、イントロと同じフレーズを前半はサビの調でやって、後半でキーを戻すというのは結構斬新で面白いなと思いました。DAWで音楽を作ってる人の作り方だよなー、という。


えなこ feat. P丸様。『アイデン貞貞メルトダウン』

 古き良き電波ソング。『てーきゅう』OPなど手がけたやしきん作詞作曲。

 えなこ&P丸様。という、絶妙にアニメオタクに閉じていない人選のセンスも凄いなと思いました。


南ノ南『星界ちゃんと可不ちゃんのおつかい合騒曲』

 ボカロ×ネタ曲の系譜としては『リンちゃんなう!』とか『何でも言うことを聞いてくれるアカネチャン』とかあるので別にこの曲が新しいということはないと思うのですが、それらに比べてネタの濃度が高い、かつオタク界隈というか今のニコニコ全てからネタを取ってきているのが面白い。

 そういう意味では IOSYS の東方MVとかの系譜だと思うんですよね。「ゆっくりしていってね」を逆輸入して曲に使う発想とか、食品偽装の時事ネタを取り入れた曲を作ってたりとか、そういうことをやっていたあの頃のIOSYS。いや今もやってると思うんですけどw

 これがボカロで成立するというのが、ある意味でVOCALOIDという文化がニコニコの根幹に融合したからできるんだよなと思ってそこに時代の断絶を感じています。

 自分がハマっていた10年前って、東方好きとかMAD好きな層と、ボカロや歌ってみたが好きな層は微妙に距離があったはずだけど、でも今ニコニコ観ててボカロ好きじゃない層はもう意味がわからないというか、ニコニコというコミュニティの中でボカロの存在感が圧倒的に高まってる。

 そして、ニコニコの中では比較的新しい方の文化だったボカロが、新しいネタを取り込むオールドの側になったということでもあるんですよね。そもそもコメント職人とかってむしろボカロMVによって衰退させられた側であったはずで、「ボカロMVでコメント職人芸が久々に観れる」という盛り上がりになってるのがそもそも異質だし、いろいろな移り変わりを感じます。


 しかし、ニコニコほとんど観なくなって久しいのに、めざましジャンケンとかブルーアーカイブとかマッスルひろゆきとか意外とネタ拾えてちょっと嬉しかったし、何だかんだでこういうMAD文化も残っていくのかなあと考えたりしました。

 でもこれは本当に現在進行形でオタクやってる人にしか作れない曲とMVだよなあと思います。数年前にニコニコメドレー作ってた時とかそうですけど、ちゃんと広く界隈全体を見ていないと、その中で広く刺さっているものを拾うことができなくて、「たまたま自分が好きなだけ」のジャンルを拾ってしまうので。


Feryquitous feat. 藍月なくる『トワイライト』

 歌ってみたがなんかのタイミングで流れてきて、どこかで聞いたことあるなと思ったらデュエプレの何かの曲のボーカルを担当してた人でした。

 『フォニイ』『きゅうくらりん』の歌ってみたとかも好きなのですが、この曲が妙に頭に残って何度も聴いてます。歌詞が全体的にきれいにまとまっているのと、間奏の独特なメロディーラインが好き。

 音楽に限りませんが、自分は作り方が見える作品の方が好きなんだなと思います。こういうピアノとこういう音作りを重ねればこういう曲ができそう、と思える。


新しい学校のリーダーズ『オトナブルー』

 TikTok でバズっている曲。YouTube Shorts で流れてきて、まんまと中毒になりました。

 ダンスも曲も絶妙なカッコよさとダサさが同居していて凄い。

 あと MIZYU さんのビジュアルが好きです。私ほんとにこの系統の涙袋+童顔好きなんだなというのを最近よく思います。

 しかし、いや別に良いんですけど、この曲がバズるならリリスクの『Hey! Adamski』がバズる世界線どこかに絶対あったよなあと思ったりしました。

 TikTokが出てきて以降、元々難しかったヒット予測がますますあてにならない。YOASOBIとか緑黄色社会とかAdoとかは言っても王道のルートなので理解しやすいですけど。無名のアーティストが急にブレイクするみたいなチャンスが増えたのは良いことなんでしょうけど、それを狙いに行かなきゃいけないプロデュース側はしんどいだろうなあ。

 ヒトリエが昨年くらいにTikTokアカウント作り始めましたけど、『ゲノゲノゲ』がバズる可能性がゼロではなかったとも思いますし。結果的にバズらなかったことの理由を探すのは不可能。


lyrical school『NEW WORLD』

 共学になったリリスク新体制。このMVを観てフォローとチャンネル登録を外しました。

 いや別に全然良い曲だなとは思いますし何かが気に障ったわけでは一切ないんですが、このグループがリリスクという名前ではない新しくデビューしたアーティストとして流れてきたときに、チャンネル登録するわけないなと。どんなものも惰性で推し続けないと決めているので。

 まあ新曲が出たら何だかんだYouTubeのおすすめに流れてきそうだし、観るかもしれませんが……。以前の体制での楽曲を男女混声パフォーマンスで披露して生まれ変わらせているというのはちょっと気になってます。チケット買ってライブ観るほどではないけど。

 しかし、今のいろんな時代の流れでアイドル=女性に限るという考えが古臭いというのは実際わかるんですけど、それはそれとしてTIF出ていいの? というかアイドルフェスって男子更衣室あるの? みたいなことにはちょっと興味があります。


ЯeaL『未来コネクション』

 数ヶ月前にポケモンの歴代アニメ主題歌のベストアルバム『BEST OF BEST OF BEST』がリリースされました。ポケモンのベストアルバムはこれまでも何枚か出ているのですが、それを総括する真のベストとしてあまりにも潔すぎるタイトル。

 で、まあ基本的には昔好きだった『Together』『サイコーエブリデイ!』『ベストウイッシュ!』『やじるしになって!』あたりを聴いてるですけど、アルバムをきっかけに知って一番聴いてるのが『未来コネクション』でした。

 

 最初は「イントロの『オッオー』さえなければなあ」と思ってたのですが、慣れてくるとそこすら違和感なくなる。

 自分が聴いてた頃のポケモンの主題歌ってこういう感じだったよなあ、と思いました。ひたすらに明るい曲を知らない女性アーティストが歌ってるこの感じ。昔のWhiteberryとかと同じポジション。

 あと、地味に新シリーズのPVで流れている曲がかなり良さそうで今からそこだけ楽しみにしていたりします。っていうかリコが可愛い。それ目当てに新シリーズちょっと観てみるかもしれません。ほんとYouTube Kidsでさえなければな……。


フェアリースターズ『FairyTaleじゃいられない』

 全く新曲ではないのですが、昨年末にミリマスのサブスクが解禁されたことをきっかけに、ミリオンライブの曲ちょくちょく聴いてます。本当に長かった……。ミリマス離れてからのここ5年くらいほとんど聴いてなかった曲を気づいたら定期的に聴いてるので、どれだけの機会損失だったか。

 FairyTaleじゃいられない、改めて聴くとkemu VOXXすぎて笑っちゃいますね。イントロの音色から隠す気が全くない。

 あとは『花ざかりWeekend』もよく聴いてます。


クマリデパート『夏へのとびら』

 本当に良い。クマリデパートのハッピー感は残しつつもブクガ時代を思い出させる音と歌詞。ストレートにサクライケンタの真骨頂。

 ブクガが活動していた頃は、こういう曲が定期的に供給されながらクマリで変わったコラボ曲も聴ける状態だったわけで、あれはとても贅沢なことだったんだなあ……と思わされます。

 ILIEもブクガっぽさはあるけどなんか違うなあ……と思っていたら活動停止してしまったし。


 Type B がブクガアカウントにアップされたりして、ブクガ復活してほしいなあという気持ちはもちろんあるんですけど、一方でちょっと思うのは、Maison Book Girl、Sora Tob Sakana、そしてリリスクもそこに位置付けられるかもしれませんが、

 作曲者が前面に出て好き勝手にやりたい音楽をやる、大衆性を獲得するための媒介としてのアイドルという形、前は凄く理想的な関係性だと思ってたんですけど、プロデューサーとアイドルの寿命が釣り合わないという問題が実は隠れていたんだなということに、最近少しずつ気づき始めました。

 賞味期限と言うと乱暴すぎるかもしれませんが、実際のところ作曲家は40代とか50代でも全然活躍していけるけど、アイドルだと30代でもまあまあ限界が近づいていく。それは別に人気とかビジュアルとかの話ではなく人生設計の話だと思うんですよ。

 今の活動の延長であと5年~10年くらいは全然やっていけるだろうけど、じゃあその先、60歳とか65歳までやっていけるのか、それを見据えてどこかでキャリアを変えるとしたら5年後では遅いんじゃないか、みたいなことを考えるとやっぱり30代に入る前に辞めよう、となってしまう。Perfumeとかももクロレベルまで行けば別ですけど。

 ファンにはアイドル活動で食べていけるように応援する気持ちはあるでしょうけど、アイドルを辞めた後の人生の責任は誰も取ってくれない。しかもプロデューサーはそこでの経験を次のキャリアに直接繋げることができる。

 みたいなところの非対称性に歪みが生じるのかなあと。それは音楽に限らず、ミライアカリやキズナアイの活動休止を見ても、そういうことなのかなあと思ったりします。


 そのあたりのことを考えるとミリオンライブ凄いなーってたまに思うんですよね。声優39人集めて10年以上1人も辞めずにライブ活動続けてるのって、1人くらいは普通に嫌になってもおかしくないはずなのに、声優交代すら1度もない(種田さんの休養とかは別として)。それってバンドリやシャニマスとの違いはどこにあるんだろう、とたまに思います。

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 相変わらずの月1滑り込み更新です。

 いや、滑り込みにしてもこんなにギリギリだったのは珍しい気がしますが……。

 ちょっと本当は他にも書きたいこと、それこそ『ブラッシュアップライフ』最終回の話とか、あと普通に質問箱に返したい内容が来てるのに返せてなかったりするのですが、それを書いてると0時超えてしまいそうなので……それは来月のなるべく前半に書こうと思っています。


 で、このブログを全然書けなかった理由の1つが、とある記事をここではなく note に投稿したからだったりします。


 まあ……その記事に書いたので感想はここでは書きませんが、あまりにも刺さらなすぎてというか不快すぎて、いろいろと考えてしまいました。ここまで世間的に評価が高くて絶賛しかされていないものに対して、逆張りとかでなくストレートに正反対の感想を抱いてしまう自分のヤバさというか、本当にコンテンツの見方について共感や同意を得られる文章を書けているのだろうか、このブログに書いてあること全部的外れだと思われてるんじゃないかという……。そういうことを考えつつも、逆にそうであるからこそこのブログに引きこもっているわけなので、今後もそれが自分には合っているんだろうなとも思いました。

 そんなわけなので今後ともよろしくお願いします。しばらく映画は観ません……。


 こういう感じで、このブログとは別の場所でいろいろ書いていると、どうしてもブログの方に時間というかエネルギーを使えなくなってしまいますね。

 名義としては全部分けてるんですけど当然ながら書いているのは同じ人間なのでアウトプットとしては並列だし、今回のはイレギュラーでしたが、こういう今書かないと意味がない時事ネタとか、期限のある会社ブログへの寄稿とかに時間かけていると、そこで満足してしまってブログの方がどうしても疎かになっちゃうんですよね。

 まあ逆に月1という縛りがなかったら平気で3ヶ月とか放置してしまいそうなので、そこだけは守らないといけないなと思いますし、そこが守られていて良かったなと。

 本当に、こんなに更新減っているのにちゃんといいねとか押してくださる方がいるのはありがたい限りです。

 今月は会社のブログ記事とか、あとは昨年末から始めたサービス開発とか、やらなきゃなーと思いつつ先延ばしにしていることがたくさんあったのですが、それらに一応のケリがついたので、来月はさすがにもうちょっと記事書けるように頑張ります。っていうかゴールデンウィークでNuxt3移行やらなかったらもう一生やらないと思う。もたもたしてる間にブログよりも先に会社でやってるプロダクトの方が先にNuxt3移行達成してしまいそう。頑張ります。