解説記事 access_time2019.05.12 20:14 update

『裏表ラバーズの最初の音でwowaka&ヒトリエメドレー』

 『裏表ラバーズの最初の音でwowaka & ヒトリエメドレー』を投稿しました。


作るまでの流れ

 元々、wowakaさんの10周年に寄せてwowaka・ヒトリエメドレーを作る構想はあって、半年前に予告していたのですが、HOWLS発売後に、ちょっとヒトリエに対して熱を持つことができなくなり、制作を中止するという話をしました。

 発表したのは4/7でしたが、3月には大体決めていました。

 その後、wowakaさんの訃報があって……それから2週間くらいは、当然作る気がありませんでした。

 そもそもメドレーを作るという行為自体が原曲に対する冒涜のように思える部分もあって、それを今やるべきことなのかというのもありましたし、

 訃報の直前までこういう書き方をしておきながらメドレーを作ることの整合性が取れるのか、

 もっと直接的に言えば、「wowakaさんが亡くなったからといって急にヒトリエのことを大好きであるかのように振る舞うのは卑怯だ」という。

 それは、生前にすべきことをしなかったことに対する自分の中での贖罪、一方的な自己満足にしかならないし、本当にそれをすべきなのか。


 そういうこともいろいろ考えたのですが、

 今の自分が、wowakaさんとヒトリエに対して持つべき態度として、

 wowakaさんとヒトリエの存在を残すこと、一人でも多くの人に知ってもらうこと、その存在を思い出す機会を増やすこと、以外は全てどうでもいいし、

 そうしたいという思いは嘘でも自己満足でもないと思ったので、作ることを決めました。


 もう1つ、このメドレーの製作を断念した理由の1つに、「wowakaヒトリエメドレーを作るなら決定版と言えるものを作らないといけない」という勝手な思い込みがあったことが挙げられます。

 『アンハッピーリフレイン』のVOCALOID曲は全て入れたいし、各アルバムからも3~4曲入れたいし、『ヒトリワラッテ』『and I’m home』なども入れたい、アレンジも過去最高のものにしなければならない……。

 そういう自分で決めたハードルを超えられるほどの熱量が出なくて折れてしまった、というのが正確なところでした。

 しかし、再始動してからは、限られた時間であることも逆にプラスに働き、

 「とにかく作ること、ヒトリエを知るための接点の1つになること」を何よりも優先すべきだという切り替えを行うことができたので、一気に作りやすくなりました。

 同時に、アレンジに関しても、裏表音源であれば余計なことに頭を使わずに済むので作りやすかったというのが正直なところです。


動画について

 歌詞を表示したのは、このメドレーは原曲に興味を持ってもらうこと、原曲の思い出を呼び起こすこと、だけが目的だからです。歌詞の良さを知ってもらいたい。

 ヒトリエのMVをほぼそのまま使ったのもそのためで、wowakaさんがこの10年をどのように生きていたか、どれだけ行き急いでいたのかを感じられる動画にしたかったのです。

 『センスレス・ワンダー』『リトルクライベイビー』あたりのMVの表情はちょっと不意に見ると泣きそうになります。


アレンジ・音源について

 とにかくヒトリエの楽曲の雰囲気を再現することを目指したので、コードアレンジや別のメロディーを足すことはせずに、原曲の要素を抽出することに注力しました。


 過去作ではドラムもなしで裏表の音だけを使っていましたが、今回、ヒトリエ楽曲を再現するにあたってドラムがないのはさすがに厳しかったのでドラムは普通に打ち込みました。

 あと、一部でローリンガールの最初の音も使っています。それはただのピアノじゃないかというツッコミはあると思いますが、短い音しか取れないのでメインに据えるのは無理でした。『グレーゾーンにて』『アンノウンマザーグース』だけでしか使ってないので許してください。


構成について

 元々、製作に1~2週間しか取れないこともあり、「代表曲に絞って15曲くらい、だいたい3~4分のミニメドレーにしよう、もし評判が良ければ曲を増やして作り直そう」という気でいたのですが、

 いかんせん思い入れのある曲が多すぎて、絶対に入れたい曲だけを入れていった時点で7分強にはなっていました。

 (『5カウントハロー』『後天症のバックビート』『深夜0時』が構成上のバランスで後から加えた曲です)


  1. 裏表ラバーズ / アンハッピーリフレイン
  2. グレーゾーンにて。 / アンハッピーリフレイン
  3. るらるら / ルームシック・ガールズエスケープ
  4. インパーフェクション / WONDER & WONDER
  5. コヨーテエンゴースト / HOWLS
  6. ハグレノカラー / IKI
  7. ローリンガール / アンハッピーリフレイン
  8. アンチテーゼ・ジャンクガール / イマジナリー・モノフィクション
  9. リトルクライベイビー / IKI
  10. ポラリス / HOWLS
  11. SisterJudy / ルームシック・ガールズエスケープ
  12. 5カウントハロー / WONDER & WONDER
  13. 後天症のバックビート / DEEPER
  14. 深夜0時 / モノクロノ・エントランス
  15. アンハッピーリフレイン / アンハッピーリフレイン
  16. センスレス・ワンダー / WONDER & WONDER
  17. ワンミーツハー / DEEPER
  18. フユノ / DEEPER
  19. カラノワレモノ / ルームシック・ガールズエスケープ
  20. / HOWLS
  21. アンノウン・マザーグース / ai/SOlate
  22. トーキーダンス / モノクロノ・エントランス
  23. ハネルマワル / non-fiction four e.p.
  24. 踊るマネキン、唄う阿呆 / イマジナリー・モノフィクション
  25. ワールズエンド・ダンスホール / アンハッピーリフレイン
  26. ウィンドミル / HOWLS

 選曲に関しては「全てのCDから1曲以上」という大枠だけ決めて、あとはとにかく入れたい曲を全部入れました。

 ラストにダンス繋ぎ、エンディングにウィンドミル、くらいは最初から考えていましたが、あとはもう自分の感覚に従って。

 そもそも、自分が今まで作ってきたメドレーの中で、実は「メドレーを作るために新たに調べた曲が1つもない」のが初めてでした。これまではニコニコの流行とか調べてデータありきで作っていたので。

 そのため、そこまできっちり構成を決め打ちしなくても、頭の中でスムーズに構成を組み立てることができました。


 個人的に好きなのは『インパーフェクション』のリフ、『ローリンガール』~『ポラリス』の最高のパート、『5カウントハロー』~『深夜0時』の軽快な繋ぎ、『青』→『アンノウン・マザーグース』の流れ、『ウィンドミル』あたり。

 とはいえ全部良いと思っています。全曲大好きな曲なので最高のメドレーです。『新星祭』とかは全然好きじゃない曲も入ってるので。


最後に

 いろいろ書いてきましたが、このメドレーに関する想いは動画説明文に全部書いています。

wowaka・ヒトリエファンの方が、様々な楽曲を再発見したり、あの頃の景色を思い出したりする、一つのきっかけになれば幸いです。

そうでない方は、このメドレーは原曲の魅力の1割も再現できていないので、興味を持った方は原曲を聴いてください。お願いします。

 本当に、言いたいことはこれだけです。


 付け加えるなら、今回のメドレー、アレンジも構成も単純なので、演奏してみたとかリアレンジとかに向いてるのではないかと思っています。いろんな方に広がっていくことで、wowakaさん・ヒトリエのことを思い出すタイミングが増えるということ自体がこのメドレーの目的でもあるので、ぜひよろしくお願いします。


告知

 で、最後に予告なのですが、裏表音源ではない打ち込み版を6/1に投稿する予定です。

 やはり、裏表ラバーズの最初の音、という飛び道具だと、何度も聴き直してもらえるような「作品」にはならないなと思ったし、それではあまり意味がないので。

 おそらく構成はほとんど変化なく、あまりアレンジを凝ることもできないと思いますが、6/1、新木場の追悼式の日に、投稿予定です。

 近いような遠いような、ですが、ぜひ、宜しくお願いします。

 あ、それとは別にリアレンジしてくださる方が出てくることは大歓迎ですのでそちらも何卒。


 ※このメドレーはYouTubeに公開予定はありません。打ち込み版はYouTubeにも同時投稿予定です。

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