「Surface Precision Mouse」レビュー、機能性も満足感も最高級
『Surface Precision Mouse』を購入しました!
バラエティ豊かなSurfaceブランドのマウスの中でも、最も高性能で、最も高額な、プロ仕様のマウスです。
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今まで使っていたマウスとは方向性がだいぶ異なるので、購入するかどうかかなり迷ったのですが、
意を決して買ってみたところ、文句なしにオススメできるグッズだったのでレビューを書きます。
Contents
読むのが面倒な人向けの概要
- とにかく持ちやすい、サイドボタンが使いやすい
- チルトホイールよりも水平スクロールを制御しやすくて便利
- 意外と軽いので持ち運びも問題なし
- 価格以外に欠点がない
特徴
Surface Precision Mouseとは、2017年10月にSurface Book 2と同時に発表されたMicrosoft製のマウスです。
類まれな正確さ、快適さとコントロールを実現するよう設計された新しい Surface Precision Mouse は、完璧なスクロールとプログラミング可能な 3 つのボタンで高い生産性を維持します。
「Precision(精度)」を冠するだけあって、最大のウリはプロフェッショナルユースを意識した高機能性。
- 人間工学に基づいた左右非対称デザイン
- カスタマイズ可能な3つのサイドボタン
- Micro USBによる充電式で、有線接続とBluetooth接続の両方に対応
- 最大3台までのデバイスに同時に接続でき、簡単に切り替えられるマルチペアリング
単純な価格や携帯性よりも、製品そのものの完成度を第一に求める人のためのマウスだと言えます。
Precision Mouseを購入するまで
元々私はSurfaceを使いだしてからMicrosoftのファンになっており、特にマウスに関してはマイクロソフト製品以外のものを買わないようになっていました。比較の軸がいろいろあると選ぶのが面倒だからという理由があります。
で、「マイクロソフト製」「Bluetooth」という条件で考えると、基本的にはSurfaceブランドしか選択肢がなく、
「Sculpt Comfort Mouse」「Bluetooth Mobile Mouse 3600」を使っていたのですが、前者は非常に壊れやすくてクリックボタンがすぐにダメになる、後者は……特に不満はないけど飽きてきたので、乗り換え先のマウスを探していました。
第一候補であった「Surface Mouse」「Surface Mobile Mouse」は、チルトホイール(ホイールを左右に倒す操作)が搭載されていないため、水平スクロールができないという大きな問題があり、
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Surface Arc Mouseは水平スクロールこそ対応していますが、特殊な形状故に毎日8時間以上使うものとしては普段使いに不安がありましたし、ここまでの携帯性も求めていません。
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で、「Surfaceブランド」「水平スクロール」の両方を満たすのは、『Surface Precision Mouse』しか存在しないという結論に至りました。これも厳密にはチルトホイールではなく、サイドボタンの同時押しで代替しているのですが、
ただ水平スクロールもないと困るだけで頻繁に使うものではなく、チルトホイールの、横方向のスクロール量を正確にコントロールできないという欠点にイライラすることも多くなってきたので、いっそサイドボタンの方が合理的ではないかと思うようになりました。
後の問題は値段。とにかく値段。12000円高すぎる……という気持ちもありましたが、しかし毎日10時間は触るものなのだから多少のコストはかけてでも生産性を上げるべきだと言い聞かせ、1月末に購入しました。
使用感
見た目と使い勝手を両立するデザイン
Surfaceと同じ高級感のあるシルバーで統一された見た目も、さすがのSurfaceブランドで所有欲を満たしてくれますが、
人間工学に基づいた左右非対称デザインのおかげで非常に持ちやすいのが最大のポイントです。
3つのサイドボタンも、真ん中のボタンがやや小さめになっていることで、ボタンの位置を目で確認しなくてもどのボタンか判別できるなど、細かい配慮がされています。
全てのボタンに自然に手が届くデザインは人間工学の謳い文句通りといったところ。
使っていてストレスがなく、長時間握っていても疲れません。
豊富な機能で生産性アップ
何と言っても3つのサイドボタンが非常に便利です。
チルトホイールに対応していないため、サイドボタンを押しながらのホイール操作で水平スクロールを代替することになりますが、この操作方法も直感的かつ合理的だと思いました。
スプレッドシートを1行分だけ横に移動したい、みたいな時に、チルトホイールだと「反応するかしないかのギリギリで一瞬だけ横に倒す」というeスポーツみたいな操作を求められてしまうので、慣れてくるとチルトホイールより断然使いやすいです。
ホイールの下にある小さなボタンはフリーホイール切り替え。
一度押すと「カチッ」という音がして、ホイールのコリコリッという引っかかりが解除され、滑らかなアナログスクロールに切り替わります。
……まあ正直言ってほとんど使わないのですが、ただこのボタンを押したときの「カチッ」という感触が驚くほど気持ち良くてクセになるので意味もなく解除してすぐに戻したりします。
他には複数PCをシームレスに切り替えられるスマートスイッチ機能もありますが、PC複数持ちもしていないので未設定です。勿体ない。Surface Goが欲しい。
ただ、「マルチスクリーン」ではなく「複数PCを同時に操作する」というシチュエーションが実際どれだけあるのか? という疑問はありますが。2台持ちだとしても、両方を同時に起動して操作する理由はあまりないと思いますし。WindowsとMacbookの2台持ちで開発環境整えている人とかは便利なのでしょうか?
サイドボタンの機能をカスタマイズしてさらに便利に
Microsoft製品ユーザーお馴染みの「マウスキーボードセンター」でボタンの機能やDPI設定などを細かくカスタマイズできます。
デフォルトでは奥から「ブラウザの進む」「タスクビュー」「ブラウザの戻る」に割り当てられていますが、
ブラウザでしか使わない操作に2枠割くのは勿体なく、水平スクロールの方が大事だったので「進む」を削除しました。
タスクビューを使う場面もそんなにない、そもそもあの機能、昨年のWindows Updateで「タイムライン」に統合されてから動作が重くなりすぎて正直邪魔なので、『Sclupt Comfort Mouse』同様のスタートメニュー呼び出しに変更しました。
「戻る」の方は割と使う頻度が高い(「進む」はそんなに使わない)し、そもそも他に使いたい機能もそんなになかったので変更なし。
ということで、「スクロールトグル」「スタートメニュー」「ブラウザーの戻る」という組み合わせがベストだという結論に落ち着いています。
「アプリケーション固有の設定」でブラウザ以外では別の機能に割り当てても良いんじゃないかと最初は思ったんですが、
一つのボタンに複数の動作を詰め込むと、頻繁にソフトを切り替える際に混乱してしまい、ブラウザの戻るボタンを間違えて発動して書きかけの記事が飛んだりしたので止めました。
ソフトがどんなに優秀でも使う人間の脳が追い付いていかない。
PCゲームなどをする方であれば、それ用に割り当てるのはアリかもしれません。複数のボタンの組み合わせも自由に設定できるので。
持ちやすいが携帯もできる絶妙なサイズと重量
今まで小さめのマウスに慣れていたので、最初はそのサイズ感に驚きましたが、持ってしばらくすると馴染んできました。人間工学に基づいた左右非対称の形状も当然ながら完璧。
電池ではなく充電式であるため、重さとしてはそれほど重くないのもメリット。
大きささえどうにかすれば、持ち歩くこと自体は全く苦になりません。
そもそも『Surface Studio』ではなく『Surface Book 2』の相棒として発売された製品ですから、マイクロソフト的にもある程度は持ち運べることを売りにしていると見て問題ないでしょう。
※画像はマイクロソフトストアより
他マウスとの比較
左から「Surface Precision Mouse」「Sculpt Comfort Mouse」「Bluetooth Mobile Mouse 3600」。
Surface Precision Mouse、比べてみるとその大きさが際立ちます。
「邪魔なんじゃないか」「持ちにくいんじゃないか」と買う前は躊躇いましたが、実際買ってみるとちょうど手にフィットするサイズ感と形状であり、重さもむしろSculpt Comfort Mouseより遥かに軽いので気になりませんでした。
むしろ、「サイズの割に軽い」という密度的な問題で、Mobile Mouseよりも軽く感じることさえあります。
デメリット
褒めてばかりだと怪しいので、不満な点もいくつか……。
充電端子がMicro USB
こればかりはType-Cにしてほしかった。
バッテリーが意外とすぐ切れる
電池式のマウスに慣れていると気づかないけれど、意外とマウスってバッテリー消費激しいんですね。
ここは軽量さと充電式であるメリットとトレードオフというところでしょうか。それならやはりワイヤレス充電にも対応してほしかったのが正直なところ。もしくはAirPodsのように充電機能付き純正ケースがあればせめて……。
裏の電源スイッチが微妙に使いづらい
使う際にひっくり返す手間がある上に、スライド式で突起などもないのでいちいちスイッチの場所を目視で確認する必要がある。これなら単純にボタン切り替えの方がまだ使いやすかったし、もう少しスマートな方法はなかったのかな、と思うところ。
総括
上に書いたデメリットは全て充電回りの問題であり、マウスそのものの使い心地に関しては全く文句がありません。
充電端子・バッテリー持ち・価格の高さ……と並べてみると、このデメリットも全てSurface本体と共通していて趣があります。
どうしても軽い気持ちで買える値段のマウスではないので、「絶対に買うべき!」とは言い切れませんし、Mobile Mouse 3600の3倍の機能があるかと言われるとコスパで見たらそんなに良くないのかもしれません、
が、毎日何時間も使う、ほとんど手の一部と言っても良いデバイスですから、ちょっと奮発してでも投資する価値はあると思うし、私自身は買ったことを全く後悔していません。オススメです。
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ちなみにSurfaceブランドを冠しない「Microsoft Precision Mouse」というものもあります。違いは色だけ。お好みでどうぞ。
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