解説記事 access_time2019.01.01 17:12 update

ニコニコ動画超新星祭の細かすぎる解説

 あけましておめでとうございます。

 2018/12/21に投稿した動画『ニコニコ動画超新星祭』の解説という去年からの宿題を片付けに来ました。なので、正式な新年のご挨拶は後日。

 前作『ニコニコ動画新星祭』でも長々と解説を入れましたが、今回も、語り切れなかった部分の補足をしていきます。といっても全体的にはあまり変わっていないので、短くまとめるつもりです。なるべく。

 今回は記事ごとには分けずにセクションで切っているので、興味のない部分は適度に読み飛ばして頂けたらと思います。

 ちなみに前作の解説はこのブログではなくブロマガにあります。

 改めて見ても多すぎる……。

 暇な方は、6/29のエンディング編と、7/8のあとがき編だけでも目を通してからこの記事を読むと良いかもしれません。

 

2019/3/12追記:前作MIDIファイルの配布について

とある事情から、前作『ニコニコ動画新星祭』のMIDIファイルをダウンロードできるようにしました。他に置く場所もないのでこの記事に置いておきます。

novafesta.mid

音源未設定かつ元のプロジェクトファイルからほとんど弄っていない(ドラムとカオスゾーンを抜いた程度)なのでかなりゴチャゴチャしていますが、何かの参考になれば幸いです。

これを上げた理由については気が向いたらTwitterかブログかどこかで書きます。

 

 

構成/選曲について

12/21「ニコニコ動画超新星祭」について

 明日、12/21 20:00に、『ニコニコ動画超新星祭』という動画を投稿します。  2018年6月に投稿した『ニ... 続きを読む

access_time2018-12-20

 コンセプトについては投稿前の記事でも書いた通り、「短くする」ということが最大の目標でした。

 これ以上長くなってしまったら誰も聴かないことは容易に想像できたし、何よりも、新星祭の悪い点が本当にそこだったのかというのを確かめたいなと。

 20分超えのメドレーで殿堂入りした作品がほとんどない、という事実から考えても、20分を超えるのは絶対に避けるべきだと制作前から思いつつ、『新星祭』のどの曲もどのネタも削るにはどうしても惜しくて、あの長さになってしまいました。

 ただ、「一度やったからもういいか」と思えるネタも多くて、それらをうまくカットしていけば、もっと短くリメイクできるし、その方が良いメドレーになるのではないかという考えは、制作直後から少しだけありました。

 

 新星祭の時は年別・ジャンル別などのバランスに苦慮して、実際に誰からも文句の出ない構成になったと思っていますが、残念ながらそんなものを求めている視聴者はいなかったという事実があって、

 同時に出て圧倒的に伸びた『新(く)みきょく』『ニコニコ動画宝島』『ニコニコ動画X』、選曲だけを見て「あれが入ってるのにあれが入ってない」的なことを突っ込みだしたらキリがないほどに穴だらけで、でも受け入れられているし、ニコニコニュースで「ニコニコ総決算!」みたいに言われる。入っていないもののことは、言われなければ誰も思い出さない。

 12年間のニコニコをちゃんとまとめて、かつ『十年祭』のように常時2~3曲重ねもしないのであれば、やっぱり25分はどうしても必要な長さだと思うんですが、それよりも不完全にまとめた15分の方が価値がある。

 だから今回は取りこぼしなく何かを選曲しよう、というある種の誠実さは捨てました。メドレーとしてのバランスを良くする中で削れるものはどんな曲であっても削ろうと。

 強いて言えば「2018年6月であれば面白かったけど今見ても面白くないネタ」「2回やっても面白くないネタ」は率先して削りました。『ニコニコ動画X』は「投稿1週間でのパロディ」だから面白かったのであって、今やってもただの内輪受けですし、

 「音割れポッター」「水素の音」もタイムリーではないし、「POP TEAM EPICの再放送」も今となっては何が面白いのかもわからない……。

 ポプテに関してはあの頃はまだ「面白いアニメ」という記憶もありましたが、今となっては「作者がファンネル飛ばす漫画」という印象だけが残っている。

 

 一方で今回拘ったのは「リメイクでありながら新曲を採用する」という部分。

 リメイクメドレーは予定調和になってしまって視聴者の興味を引っ張り切れないという問題があって、特に『超新星祭』レベルで変化が少ないと、新曲だったり曲順入れ替えだったりを混ぜていかないと成立できないと思いました。

 同時に、自分が『組曲改』『超組曲』を聴いた時に、「ああ、やっぱり新曲入っていないのか……」とガッカリしてしまった経験があって、期待していなかった新曲というのはそれだけで嬉しいし、新鮮さを感じるなと。それは『スマブラSP』でもそうでしたし。

 『ロキ』『ムンナイ』で「新曲は裏にねじ込むだけか」と思わせておいて、完全な新規パートを入れる、さらにエンディングは完全に展開も別、という三段構えで、前作を聴きこんでいた人ほど楽しめる作りになるようにしました。

 基本的に新曲はジャンルを散らすつもりで、2018年後半に各ジャンル(アニメ・ゲーム・ボカロ・例のアレ)から1~2曲持ってきたのですが、東方とアイマスは2018年後半に流行った曲なんて全くなかったので、ムンナイと幽閉サテライトを持ってきたり、東方アレンジ風で人気のDELTARUNEを入れたりしました。

 

アレンジについて

 FL Studio 20が複数プレイリスト機能を搭載したのがとても助かった……。

 実は2018年9月あたりの半額セールでMassiveを購入していました。良い音源だという話は聴いていたので。

 アレンジが残念と散々言われたので、とりあえず金の力で解決してやろうと思って安易に買ったのですが、それだけで解決するほど甘いものではありませんでした。

 『ゆのもきゅ』を購入する程度にはFuture Bassに最近ハマっていて、そのあたりの音源を中心に採用しましたが、実際Future Bassアレンジするにはコード進行やエフェクト面で知識がもっと必要なので、あくまでFuture Bass風味です。

 

全曲解説

 手短にと言いつつもこれは書きたいので書きます。

 

1. POP TEAM EPIC
2. ようこそジャパリパークへ
3. Star!!
4. fantastic dreamer
5. SAKURAスキップ
6. Flip Flap
7. シャルル
8. ほのぼの神社

 強い曲が多いので削れず、このすばを裏に、5~8もコンパクトにして『ロメオ』をカット。『流星娘』っぽい縮め方を意識。

9. ふ・れ・ん・ど・し・た・い
10. 吹雪
11. 創聖のアクエリオン
12. Paranoia
13. only my railgun
14. はなまるぴっぴはよいこだけ
15. 千本桜
16. 脱法ロック
17. 華鳥風月
18. 月に叢雲華に風

 『新星祭』では9~13からデビルマンでしたが、ちょっとネタ曲に行くのが早すぎると思い、本来まるっと飛ばす予定だった『はなまるぴっぴはよいこだけ』などのゾーンを移植。『極楽浄土』をカットしつつ。

 『華鳥風月』→『月に叢雲華に風』は「幻奏環」要素を復活。

19. デビルマンのうた
20. Daisuke
21. BE MY BABY
22. エアーマンが倒せない
23. ゴーストルール
24. ブリキノダンス
25. ワールズエンド・ダンスホール

 19~21はネタの強度として落ちてなかったので続投。

 『ドーナツホール』『マトリョシカ』を惜しみつつ、『ブリキノダンス』のミライアカリPV騒動はどうしても触れたかった。

26. 亀上的竜宮生活
27. YO-KAI Disco
28. Seyana. ~何でも言うことを聞いてくれるアカネチャン~
29. ロキ
30. B.B.K.K.B.K.K.
31. Matching

 『亀上的竜宮生活』を短くした関係で転調がなくなったので、ここからしばらく前作と調が変わっています。

 亀上的×YO-KAI Discoの重ねがお気に入り。前回もありましたが。『亀上的』のアレンジを若干『顔面騎乗用BGM』に寄せました。

 みんなが怒っていた『霊知の太陽信仰』の流行年の問題はそもそも曲自体カット。太陽信仰×ボンバーマンの重ねが一番気に入っていたのですが……。

32. アスノヨゾラ哨戒班
33. 青空のラプソディ
34. ハレ晴レユカイ
35. きょうもハレバレ
36. 恋になりたいAQUARIUM
37. もってけ!セーラーふく
38. かくしん的☆めたまるふぉ~ぜっ!
39. シュガーソングとビターステップ
40. 打打打打打打打打打打

 『アスノヨゾラ哨戒班』のアレンジ、裏のピコピコ音が割と露骨に『惑星ラビット / yunomi』。

 『恋になりたいAQUARIUM』『打打打打打打打打打打』は超短縮。わかさぎ姫、SUSHI食べたい、ポプテ再放送、PERFECT HUMANなどをばっさりカット。

41. 戦闘!チャンピオン
42. ナイト・オブ・ナイツ
43. ハンマー状態
44. 戦闘!チャンピオンアイリス
45. エージェント夜を往く

 個人的に気持ち良いゾーンだったのでほぼそのまま続投。前作好きな方は、このあたりで再生時間を見ると驚きがあって楽しめます。

 「メドレー全体では短くしたのに、曲としては長くなっている」みたいなパターンがいくつかあると変化があって楽しいなと思い、今回で言えば『エージェント夜を往く』と『WARNING×WARNING×WARNING』が長めに。

46. Moon!!
47. MOON NIGHTのせいにして
48. メルヘンデビュー!
49. お嫁にしなさいっ!
50. シアワセうさぎ
51. 花ざかりWeekend✿
52. Daydream café
53. true my heart
54. カラフル precious life
55. 全力☆Summer!
56. MEGALOVANIA

 アイマス多めパート。『MOON NIGHTのせいにして』は完全に前作で入れるべき曲だった……。気づけなかったのが凄く悔しいです。し、これがGINZAメドレーでそんなに採用されてないことの方が不思議です。

 後はほぼ前作準拠、ただし『すーぱー★あふぇくしょん』だけカット。

 『ウミユリ海底譚』もカットしつつ、アホガール→アンテはまだ味がしたので続投。

 MEGALOVANIAを短めに切るのは『ニコニコギガントゼイニー Extend Edition』リスペクトでもあります。

57. WARNING×WARNING×WARNING
58. ミッション! 健・康・第・イチ
59. THE WORLD REVOLVING
60. スパッと!スパイ&スパイス
61. U.S.A.
62. ヒプノシスマイク -Division Battle Anthem-

 新録パート。WARNINGのCメロ自体は前作の時に打ち込んでいたものの、うまくハマらずに削ったので、引っ張り出してきた感じです。

 57×59は東方風アレンジのネタでもあります。重ねてる部分は違いますが、元ネタのアレンジ動画よりメロディー改変少なく綺麗に重なっているということは主張しておきたい。

 リリスパOPを重ねで使うのが勿体ないと感じたのも新規パートが生まれた理由だったりします。

 ネット流行語にもなっていたイントロの弾幕部分を入れないわけにはいきませんし。伸びなさすぎて弾幕コメ付きませんでしたが。

63. ダンスロボットダンス
64. Bad Apple!! feat. nomico
65. バンバード
66. フリージア
67. 新宝島

 バラードパート、綺麗に一掃されました。本当はピュアヒューリーズとコネクトは残すつもりだったのですが。

68. you
69. 魔理沙は大変なものを盗んでいきました
70. シオカラ節
71. RAGE OF DUST
72. God Knows…
73. オレンジ
74. メルト
75. 罪の名前
76. M@STERPIECE
77. レプリカ
78. 真赤な誓い

 さすがにここは盛り上がりすぎて削るのが難しい。それでも『君の知らない物語』『Smiling×Bressing』が犠牲に。メルト×君知らのCMY繋ぎも、もういいかなと。

 過去メドレーリスペクトの繋ぎとか重ねって個人的に結構好きで、昔からよく入れる癖があるのですが、あんまり反応良くないんですよね。やっぱりしもメドレー以外の知名度が低いからでしょうか。

79. 砂の惑星
80. Dr. WILY STAGE
81. あいつこそがテニスの王子様
82. レッツゴー!陰陽師
83. ジンカンバンジージャンプ!
84. インドア系ならトラックメイカー

 砂の惑星の曲名が隠れるのはミスです。

 前作で言えばラスボスとしての『砂の惑星』があって、それを打ち破る『思い出は億千万』。

 今回はそれらが共闘するという「リメイク版ドラクエIV」な展開。でも共闘しても滅ぼされた村ブランカは復活したりしない。みたいなエンディングです。

 さすがにあのYouTubeメドレーという飛び道具を2回やるのは厳しい。エンディングだけは変えなきゃいけないと思っていて、考えた結果がこの構成でした。

 

現在のニコニコについて

今のニコニコメドレーについて

 ニコニコメドレーをそこまでしっかり追っているわけではないので、ここから書くことが全然的外れになっていたら申し訳ないのですが。

 「ニコニコがオワコンになった、もうニコニコメドレーは単にニコニコをまとめるだけでは成り立たない」ということを、私は幻奏環制作時点で少しだけ感じていました。JOYSOUNDカラオケランキングを加味して選曲した『Grip & Break down!!』が必要だったかどうかで言えば、たぶん他に採用しているメドレーはほとんどなかったと思いますし。

 

 ニコニコメドレーの「ニコニコ」という言葉が、動画サイトとしてのニコニコなのかコミュニティとしてのニコニコなのかという問いに、

 ニコニコメドレー制作者の方々のうちがどれだけ向き合っているのか、または向き合う必要があるのかどうかもわかりませんが、

 前者の文脈、動画サイトとしてのニコニコをまとめるメドレーとしての理由付けは2018年に完全に死んだと感じていて、それはバーチャルYouTuberブームがトドメを刺したのではないかと。

 今まで、MADの素材となる動画、本編がニコニコに存在しないブームって、アニメ本編がニコニコチャンネルで配信開始されて以降はたぶんほとんどなかったと思います。自分が中学生だった頃のニコニコを懐古してみても、『あいさつの魔法』とか『ハッピーセットのCM』とか、まず本編がニコニコで面白がられて、そこから派生していく。ところがVTuberはそうではなくて、文脈がニコニコで完結していない。ニコニコだけを観ていてもニコニコを楽しめなくなった。コンテンツに対して主ではなく従の関係になって、それがど真ん中に来た。

 もちろんその兆候は、例えば淫夢関連(”尊師”など)ではとっくに起きていたことでもあるし、HIKAKINなどのYouTuberをオモチャにすることもそうだし、それが実は昔(らきすたやハルヒの頃)に戻ったとも言えるかもしれないけれど、

 そういう状態で、ニコニコメドレーをニコニコ動画だけ見て選曲したら、

 例えばスマブラ枠では『灯火の星』ではなく『キングクルールの船』を選曲すべきだと思うし、『花京院ちえりの音楽センス検証』が採用されて『Hello,Morning』が採用されないみたいなことになりますし、そしてたぶん「ニコニコメドレー(原宿)2010-2011」とかを作っていた頃の自分だったらそうしていますけど、

 それが本当に求められているのかといえば、そうではないと感じる人の方が多いと思います。

 

 でも、それを否定するということはニコニコメドレーの選曲の基準にニコニコ以外の数字を持ち込んでいるということになる。

 私はそういう方法での選曲をもっと昔からやっていた派で、積極的にニコメドの定義を拡張して、ニコニコ外での流行を加味した『Grip & Break Down!!』『バトルスポット』『Thank You!』などを4年前の『幻奏環』でも入れていましたし、

 『新星祭』のガルパン映画BGMなんてまさにニコニコではなくアニメファンのこの4年の流行を加味しなければ認められるわけがない選曲。

 バーチャルYouTuberがニコニコの文化として認められた以上は、そういう選ばれ方も増えていくと思うんですけど、

 その先にはこういうメドレーがあるんじゃないか、と思ったのが前回のYouTubeメドレーであり、それをさらに進めたのが今回のカオスゾーンでした。

 

 YouTubeで流行ったことを判断材料にするなら、じゃあ何で乃木坂の曲が入らないの、乃木坂が入らなくてヨルシカが入ることにどういう正当性があるのとか、

 ベルサイユの草程度でメドレー入りできるならハライチのマジ歌は200万再生されてるしとか。

 『新星祭』の時にも、HSI姉貴MADで『助演男優賞』を入れるかどうか迷ったことがありました。入れても別に怒られはしなかったと思うんですけど、

 それは「私が好きな曲がたまたまニコニコでも伸びていたから」入れられて、ヒトリエの曲は「たまたま伸びていないから」入れられない。

 ニコニコで流行ったことが基準ではなく言い訳になるならニコニコなんて要らないというか、

 『ギガゼニEx』のシルエットEDは確かに演出として最高だったのだけど、じゃあ、『シルエット』が良くて『ポラリス』が良くないっていうのは制作者の自己満足でしかないんじゃないか、『シルエット』や『アイネクライネ』を許す視聴者は別に『ポラリス』でも『近日公開第二章』も許したんじゃないのかと。

 

 それは自分自身の反省としてもあって、「『霊知の太陽信仰』と『チルミルチルノ』はGINZA曲です」みたいなことが、自分の中では筋が通っていても、視聴者にとっては全く意味の分からないことだった。

 幻奏環の時に「『ロックマン2 BGMメドレー』はスマブラPVが元ネタだから、Dr.WILLY STAGE1曲しか使ってないけど2014年の曲です」ってわざわざ言い訳する必要が本当にあったのか。「これはGINZA関係ないけど入れました」でも良かったんじゃないかと。

 そういうダブルスタンダードについて、別に万人が納得する答えは出ないと思うし、出す必要もなくて、たぶんこれからもなあなあで「何となくニコニコメドレーに入れても大丈夫そうなもの」という不文律で進んでいくと思うんですけど、

 『幻日環』『幻奏環』の頃から「しもメドレーがなくなってニコニコの多様化が進んだ時代にニコニコメドレーはどうあるべきか」を常にロジカルに考えてきた身としては、やっぱり少なくとも自分のメドレーには論理的一貫性が欲しいと思って作っています。

 

エンディング(カオスゾーン)について

 前回ラストの砂の惑星ゾーンは、YouTubeやTwitterやTikTokなどの流行とニコニコが不可分になりつつある中で、ニコニコに拘る必要があるのか、ニコニコは本当に今でも熱狂の中心にある場所なのか、楽しい思い出だけがGINZAなのか、という問題提起を持ったゾーンでした。

 で、今回のエンディングは、その先、もっとはっきりと、インターネットの分裂みたいなものを見せたかった。

 それで何をしたかというと、ゼルダの伝説シリーズ史オマージュです。

 

 『時のオカリナ』でゼルダ史が3つの並行世界に分岐したように、

「今年中3くらいになって初めてネットに触れだした私」「昔のまま今もニコニコを楽しんでいる私」「大人になってニコニコを観なくなった今の私」という三つの架空の人格を想像して、それぞれがどんな曲を好きになるかを想像して3曲を重ねています。

 ……厳密にはそこまではっきり分かれていない部分も多いんですが。

 で、クレジットが「LOVE & HATE & CHAOS ZONE」で、趣味曲がL1、中高生向け曲がC1というナンバリング。つまりメインで流れているニコニコ曲はHATEなんですよね。全部が全部そうではないんですが。

 

ニコニコ

85. グリーンライツ・セレナーデ
86. THE PIRATE SHIP
87. トーキョーゲットー
88. 廃墟の国のアリス
89. ワンルームシュガーライフ
90. UNION
91. Nameless Story
92. スリピス
93. 劣等上等
94. 薔薇は美しく散る
95. アカリがやってきたぞっ
96. 少年時代

 『USA』『リリスパ』『DELTARUNE』『ヒプシス』を加えれば、2018年後半のニコニコ人気曲メドレーとして、これは満点に近いのではないかと思っています。だから動画本編ではこれらの楽曲の動画しか出していない、曲名テロップも出していないので他の曲は聴かせる気すらない。ただこのラインナップに、個人的には一切の魅力を感じなくて、だからこういう構成になりました。

 まふまふさんとEveさんの楽曲に関しては特に……あくまで私見ですけど、wowakaハチから進化している部分が全然ない、これ聴くならヒトリエでいいじゃんという感じで、これがトップを取れる今のボカロ界は本当に砂漠そのもの。『グリーンライツ・セレナーデ』も、ボカロが今も新しい才能を発掘していると信じたい人にとっては良い曲なのでしょうが、そうでない身からしたら何とも思わないし、『劣等上等』、というかヒメヒナの歌ってみたもYouTubeでオススメされるので何個か観てみましたが、ロキの替え歌(信者→死んじゃう)があまりにも険しくて途中で消してしまったり……、

 個人的にちょっと苦手だなと思う曲ばかりを並べています。逆にリリスパは好きなのでここに入らなかった、というくらいで。こういう「あえて」の演出でなければちょっと意図的に外していただろうなという曲たちです。実際、『新星祭』にEve曲を入れなかったのはそういう理由ですし。

 

YouTube

85. アディショナルメモリー
85. ただ君に晴れ
86. BREAK IN TO BREAK OUT
86. リラルラドリーミング
87. Flamingo
88. Kawasaki Drift
91. 鏡の中から
92. Adamas
93. ガラスを割れ!
93. 帰り道は遠回りしたくなる
94. ロード
95. We Are Never Ever Getting Back Together

 10年前の自分はニコニコにハマっていましたが、今の自分が10歳若くてもニコニコには行かないと思います。じゃあ何にハマるか、という想像。でも想像なので本当のことはわからない。

 自分の周りにいる同世代やそれより若い世代は、ほぼ100%乃木坂や欅坂を追っていて、VTuberを追っている人にリアルで会ったことは一度もない。知らない人の方が多い。

 フリースタイルダンジョン経由のヒップホップブームとか、鬼太郎のネコ娘が萌えキャラでカワイイとか、そういうものはニコニコには映らない。

 『ロード』は主に「オールスター後夜祭」からの採用ですけど、『クイズ☆正解は一年後』とかも誰が観てるかわからないのに、YouTubeでサザエさん予告大喜利が800万再生とかいう異次元の伸び方をしている。『MONSTER HOUSE』だって批判の声も多いけれど、実際は300万人が観ているコンテンツだった。

 そういう中で、『MONSTER HOUSE』より「ベルサイユの草」を採用するのがニコニコメドレーなのか。いやもちろんそれは当たり前にそうなのだけど。

 

趣味

 で、さらに遠く離れた趣味曲ゾーンですけど、元ネタわかりにくいんで解説を少し。

85. ヒミツ
85. 秒針を噛む
86. Neo-Aspect
86. ぼくらのネットワーク
87. 消えない
88. Stereo Future
89. ポラリス
91. Gravitation
92. 君のせい
93. New Stranger
93. おかえりさよなら
94. 忘れねえからな
95. Black Savanna
96. Shape of You
97. はじまりか、

 85のポルカ&ずとまよ。「女性ボーカルのまだ売れる前のアーティストの良曲」みたいな需要があるとしたら、それは今ニコニコではないんじゃないかなと思います。

 86のドラガリ、ガルパ。こういうスマホゲー全盛の状況で、そもそも動画サイトに行かなくてもコンテンツを楽しめるけれど、動画サイトを通さずに楽しんでいる流行はニコニコには見えてこない。でも、ガルパにボカロ曲が追加された時の盛り上がりを見たら、明らかに主要な客層はニコニコユーザー、または「元ニコニコユーザー」なんですよね。私もそうですし。

 89のヒトリエ。これがニコニコで全く伸びないこと自体がこのゾーンの生まれた理由でもあったり。詳細は後述。

 94は『ゴッドタン』のハライチ岩井のマジ歌。「自分の子どもを育ててイクメンって意味がわからない」がTwitterでバズったりした。

 95は『アルコ&ピース D.C.GARAGE』。ファルコン脱退騒動でバズった情報だけ入ってゴミだと思ってる人の方がニコニコには多そうですが。

 96は『Creepy Nutsのオールナイトニッポン0(ZERO)』のコーナー「大江戸シーラン」。意味がわからないと思いますが、ぜひ聴いてみてほしいです。そして、歌ってみたをやるならちゃんとイントロにも歌詞載せてほしいです。

 97は乃木坂46を卒業した伊藤万理華さんのソロ曲。ワンカットMV。

 

ニコニコ(く)について

 『新星祭』の時は、3~4年ぶりにニコニコの流行を追ってみて「意外と最近のニコニコも面白いんだな」という発見があって、それをベースにおせちんこや水素水などを楽しく入れていけたのですが、

 そこから半年経った『超新星祭』で、2018年下半期のニコニコを一通り眺めて、

 「ニコニコ(く)正直あんまり面白くないな」という感情の方が先に来ました。

 

 カオスゾーンに直接採用しなかった部分で言えば、例えば、4年前は爆笑できていたアルティメット・ハイさんの久々の新作替え歌で、そこまで笑えなくなってしまった。

 それはおそらく、アルコ&ピースやCreepy Nutsのラジオでそれと同等かそれ以上にぶっ飛んだ発想のネタメールに毎週笑いすぎて、あのくらいの発想に慣れてしまったんだなと。

 だから芸人のラジオとかテレビとかどうせ全然観てないのに、声優のニコ生特番とかVTuberのラジオで「芸人より面白いw」みたいなこと言ってるオタク全員*ねって思ってしまう。そんなわけないから。

 でもきっとその逆のことを自分はニコニコに対して感じているだけ、本当はニコニコやYouTuberの方が面白いのに自分が偏見でつまらないと思い込んでいるだけかもしれなくて、それは単に自分がニコニコに飽きただけかもしれないし。

 あらゆるコンテンツはもうそこに好感を持っているかいないかで見え方が180度変わってしまう、それを避けられない。

 

 2012年、6年前に作った『ニコニコメドレー(2012)』という作品があります。

 この年の9月にヒトリエは『SisterJudy』のMVをニコニコに投稿しました。wowakaさんのアカウントから。でも、伸びなかったので、そのメドレーに採用することはできませんでした。伸びなさすぎて1年後にひっそり削除されました。

 元々、自分がニコニコメドレー、特に「七色の続編」を目指した「幻日環シリーズ」を作った理由は、『ワールズエンド・ダンスホール』という、自分の人生で一番好きな楽曲が採用されたニコニコオールスターメドレーが聴きたかった(がしもさんは作らない)、というのが出発点でした。

 だから、ニコニコと自分の趣向が一致していた時は、ニコニコメドレーを聴くのも作るのも楽しかったけれど、”wowakaっぽさ”のイミテーションであった『脳漿炸裂ガール』が『SisterJudy』より伸びた時点で、そうではなくなった。

 wowakaさんがボカロから離れ、ニコニコに投稿しなくなったからではなく

 ニコニコがwowakaさんを評価しなくなった瞬間に自分はニコ厨ではなくなったんだなと思いました。

 

 もう一つは、やっぱり淫夢のことが大きくて、ああいうセクシュアルマイノリティを侮蔑する文脈をベースに発生した文化を楽しむことは自分にはどうしてもできないし、それがニコニコの最大派閥になっていくにつれて、自分はニコニコの流行を楽しめなくなりました。今でも私は「草」という言葉で感情表現することにさえ抵抗があります。

 『新星祭』『超新星祭』でも、例えば『ELECTRICAL COMMUNICATION』とか『ME!ME!ME!』のような、他人を不快にさせること自体を楽しむコンテンツには触れていませんし、それは意図的に外しました。

 そうやってニコニコのいろいろなものが自分の嫌いなものになっていき、自分の好きなものはニコニコではないところにあり、自分の好きなものを入れたらニコニコメドレーではなくなるし、自分の嫌いなものを集めたものがニコニコメドレーになってしまう。

 そこで、本来なら、完全に割り切ってニコ厨に寄せた「我」を出さないメドレーを作るべきなのでしょうが、それを作ったところで伸びないこともわかっているし、自分で作っていて楽しくない上に伸びないメドレーなんて何で時間をかけて作らなきゃいけないのかとか。そういういろいろ悩みながらできたのが『新星祭』『超新星祭』でした。

 別にラストのYouTubeメドレーの有無が伸びに影響したとは思っていませんし、超新星祭のEDなんて裏曲ちゃんと聴かなければ最高のニコニコメドレーなので。

 

最後に

 こんなにも今のニコニコがつまらないと思っていて、伸びないこともわかっていて、何で『超新星祭』を作ったのか。

 作り始めた時はあまり意識できていなかったのですが、

 それは『新星祭』を作るのが楽しかったから、だろうなと。新星祭の時は、ニコニコメドレーを作るのは最後だろうと思っていましたが、楽しみながら作ったのですから、それで最後にすることなんてできなかった。

 前作がそれなりに伸びてしまったことで欲が出てしまったというのもあります。

 

 では『超新星祭』はどうかといえば、作っている最中は、楽しみよりも苦しみの方が大きかった、というのが正直なところ。

 特に最後の方、『宝島』が伸びてニコメド最近観てないな需要がなくなったことが確定してから完成するまでの2週間くらいは、もう本当に何のために作っているのか……という気分にもなりつつ、ただもうここまで作ってしまったからにはという勢いで駆け抜けました。

 結果としても、次もメドレーを作ろうとはなかなか思えない再生数になっていますし、今度こそは次はない……というか、そもそも何もできないと思うんですよね。ネタがないので。

 ニコニコメドレーでやりたいことは新星祭・超新星祭で完全にやりつくしたし、ニコニコで2019年流行るものをまとめたいとも思わないので。

 

 2018年はメドレー3作も投稿していて、それは2013年以来5年ぶり。ということはまさに大学での4年間がすっぽり抜けていたわけで、2018年は大学とバイトの両立が終わって、久々に時間が取れるようになりました。

 前作の解説記事で「仕事しかしない人間になっていくことへの抵抗」みたいなことを書きましたが、仕事も就職から9ヶ月経ってそれなりに慣れてきて、多少は仕事に楽しみも感じられるようになりました。同時に仕事の範囲も(時間的にというよりも内容的に)大きくなってきていて、そっちにエネルギーを割くことが増えてきました。

 ただ、その自由な時間を充てる先がニコニコメドレーで良かったのかというと、たぶんそうではなかったんだろうなと、振り返って思います。小説書いたり、完成にはたどり着けなかったもののボカロオリジナル曲を作ったりもしていたのですが、

 高校生の頃に楽しかったことを今ただやっても昔には戻れないんだなということを痛感した一年でもありました。

 

 ただ、ニコニコメドレー自体は作っていて楽しいと思ったのも事実です。

 『新星祭』のレベルで自分の全力を注いだニコニコメドレーを作ることはないにしても、

 そんなに負担にならない範囲で、何か機会があったら今年も……という気持ちはあります。

 それこそDJM対抗企画がどうとか、たぶん誰も動かないと思いますし私自身がやる気はないですが本当にあって募集かかるなら参加したいなとは少し。

 昨年予告したwowaka/ヒトリエメドレーも、今のところはまだ作るつもりでいますし。

 

 この記事を書いているブログもそうですし、全然関係ないプライベート、つまりキャリアアップとかも含めて笑、うまく折り合いを付けつつ、

 気づけば今年で初投稿から10周年を迎えてしまうメドレー制作についても、そんなライフワークの一つとして続けていけたら……という気持ちもあるので、気長にお待ち頂ければと思います。

 またrular名義のTwitterの方はしばらく放置することになると思いますが、時々『新星祭』『超新星祭』のことを思い出してもらえたら嬉しいし、このブログなんかを時々読んだりして頂ければもっとありがたいです。

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