Microsoft Bandが届いたので1日着けてみた感想
予定では12/8到着だったのですが、12/1に到着しました。時差かな?
パッケージの宛先とかが全部英語だったのですぐにピンときました。
Surface Pro 4もポチったのでその話もしたいんですけど、とりあえずこのガジェットの話をします。
一応この記事でこのブログを初めて読む方もいるんじゃないかと思うのでちょっと丁寧に経緯も書きますね。 っていうか、私自身がMicrosoft Bandのレビューをめっちゃ探したけど日本語のレビューが全然なくて悲しかったので。(日本で発売されてないから当たり前だけど)
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Microsoft Bandを簡単に説明すると、WindowsやOffice、最近はSurfaceを出してちょっと勢いのあるMicrosoftが作っている、一応スマートウォッチです。
一応ということで、スマートウォッチといってもApple WatchやAndroid Wearみたいに電話に出たり地図を表示したり重めのアプリを動かしたり……ということはあんまりできません。
なのでどちらかといえばスマートバンド、フィットネス製品としての色が強いです。日本でもCM始めたFitbitとかのカテゴリーです。 心拍数計や睡眠センサーなど、ヘルスケアの機能はApple Watchより充実しています。
ただ、Fitbitと比べるとスマートウォッチ寄りで、カレンダーや天気情報や株価をチェックしたり、アラームを設定したり、電話やメッセージなどの通知を受信したり、ということは可能です。
この、良く言えばいいとこ取り、悪く言えばどっちつかずなコンセプトが、Microsoft Bandの他のスマートウォッチとの違いです。
ちなみに現在はアメリカ・カナダ・イギリスのみ発売です。一応日本でも投入予定らしいですが、動きの遅い日本MSなので期待せずに待つと良さそう。 そして日本的に最大の欠点が日本語非対応です。2バイト文字は全て文字化けします。
あと、Windows Phone・Android・iOS・WindowsPC・Macの全てに対応しているのも特筆すべき点です。「Apple Watchを使いたいならiPhoneを買え」というAppleの態度とは正反対です。Windows Phoneが売れてないだけ
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そもそも何で買ったのか?
1. 腕時計が欲しかったけど、普通の腕時計だとつまらないしたぶん着ける習慣も身につかないのでスマートウォッチ(スマートバンド)が欲しかった。
2. Apple WatchでもよかったけどAndroidユーザーなので無理。あと高い。
3. Android Wearでもよかったけど感想とか見る限り不安定そうだったり電池持ちが悪かったり。あと高い。
4. というかスマートウォッチといってもそんなに高機能なものはいらない。メール返信とか地図案内とかなら最初からスマホ使う。 通知見れて歩数とか調べられて時計表示できればそれで十分。
5. Fitbit Charge HRやWithingなども考えたけどこちらは通知見れなかったりアナログ画面だったりして、オシャレだけど機能は弱い。あと機能弱い割には高い。
6. 10月に新型Microsoft Band 2が発表されたのでそっちでも良かったけど、高くなった割には機能がそんなに増えてない。曲面ディスプレイとかデザインは全体的に良くなってるけど。
7. 2が出たことでMicrosoft Band初代の在庫処分セールが始まった。凄い値下がり方。この値段なら買ってからそんなに気に入らなかったとしても後悔しないはず。
こんな感じでした。
(2016年4月追記)Microsoft Band 2のみアップデートで日本語に対応しました。辛い。初代Bandも在庫が掃けたのか定価で売ってるので、今買うならBand2でいいと思います。
(2016年6月追記)Microsoft Band 2買いました。https://oswdiary.net/archives/3490
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・どうやって買ったの?
Amazon.co.ukです。驚くべきことにAmazonUK直販商品のほとんどは日本への発送に対応してます。
送料はかかりますが、その代わりイギリスの税金がかからないため表示価格とそんなに変わりません。クレジットカードを持っているなら、最も楽な輸入方法の1つではないかと。 転送代行サービスと比べても楽な上に安いです。
ただしそもそも円-ポンドのレートが高いので、セール時期でなければアメリカのMicrosoft Storeで買って転送した方が安い場合もありそうですが。
私の場合はBlack Fridayとかその近辺の年末セールで買いました。送料込みで57.82英ポンド。 日本円に直すと、クレジットカードの為替手数料込みで11,062でした。
この価格だと、Fitbit Charge HRの18500(日本Amazonでの価格)と比べても明らかに安いです。むしろこの手の端末ではおそらく最安値です。輸入したのに。
元々の定価は199米ドル、169英ポンド。日本円だと2万5千円前後? 最近は値下がりして99ドルとか69ドルで売られていることもあります。 転送サービスを使ったりすれば、少なくとも15000円は切るのではないでしょうか。……といっても、在庫が掃けるまでの話ですけど。
ちなみに新型のBand 2は249米ドル、199英ポンドです。私の場合は、ここまで価格差があるなら1でいいかな……という感じでした。 (2016年5月追記)今は一時期より2が値下がりして、1はむしろ値上がりしてるので、前述の日本語対応込みだと1を買う理由はあんまりない気がします。
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箱の中身はこんな感じ。……右端に若干映ってるのはSurface Pro 2です。
電源入れた直後。 Trying to connect with your Band's app…というメッセージが出てます。 要するにスマホと紐づけするよってことです。Bluetoothです。
箱にはAndroid4.3以上対応って書いてあったので、Android4.2を使っている私は内心ビクビクしていたのですが、何の問題もなくセッティングできました。
あ、ただ、Android4.2以上でないとMicrosoft Healthをダウンロードできないので絶対無理だと思われます。
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そういうわけで今日1日これを着けて出かけたので、感想をざっと箇条書きにします。
良いところ
・時計を常に表示しておける。(電源OFF状態でも省電力で時刻だけ表示できる) 時計としては当たり前だけど、Apple Watchではできないらしい。大事。
こんな感じ。なんかすでに傷ついてる気がしないでもないですが Watch Modeでは省電力のためか若干文字がギザギザしますが、電源ONにすると
こんな感じ。まだギザギザして見えるのはスマホのカメラの画質のせいです。
・上の機能のオマケで、内蔵アプリを弄ってる最中でも電源をOFFにすれば時刻を呼び出せます。割と便利。 サイクリングとかストップウォッチとかの最中でも簡単に時刻を表示できます。
・スマホとの同期がかなり速い。常にBluetoothで通信してるから当たり前かもしれないけど、スマホでカレンダーに登録した予定を10秒後にはBandで確認できました。
・ハードのデザインはともかく、スクリーンのデザインはかなり良い。 時計部分のスキンは色と柄を数種類から指定できるけど、割とどれもスタイリッシュ。
いくつか試しましたが水色が一番良いだと思います。
アプリを使えば好きな画像にできるらしいけどとりあえずお預け。
・カレンダーアプリが予定確認しかできないのが潔くて良い。使いやすい。 必然的にカレンダーには英語でしか登録しなくなるので結果的にちょっと意識高い感じになる。
・通学に自転車を使ってるので、自転車モードでカロリーや走行距離、心拍数などを計測してくれるのが結構楽しい。 自転車適当に15分漕いでるだけでも心拍数って結構上がるんですね……。ただしカロリーは100calも消費しない。
・サイクリング計測中、1km走るごとに振動して走行距離と時速を教えてくれます。 通学のついでに測ってるだけだとそこまでピンと来ないけど、ウォーキングとかちゃんとした運動してる人だったら結構励みになりそう。
悪いところ
・ボタンが電源ボタン、アクションボタンの2つのみ。ホームボタンかバックボタンが欲しかった。アプリ一覧(Me Tile)に若干戻りづらい。 ただ上に書いた通り、時刻表示は電源OFFにすればいいのでそこまでのデメリットではありません。
・Weatherアプリで表示できるのが現在地の天気のみ。これはスマホやPCの天気アプリとか使ってても思うことなんですけど、現在地の天気なんて外を見ればわかるわけで、目的地の天気を見たい。 せめて常に特定の地域の天気を表示しておきたい。(私の場合は大学周辺の天気とか)
・上のカレンダーアプリとは逆に、Alarmアプリの時刻設定は全てBandで設定するので若干面倒。1種類しか登録できない(設定を保存できない)のも不便。 あと今朝Alarmアプリで起きようとしてたけど全然目覚めなくて、かかってきた電話で起きました。目覚ましはスマホでいいかな……と思ったり。
・Weatherアプリ、「Today」「Tomorrow」まではちゃんと出るけどその次が「□□□(文字化け)」になる。たぶん「土曜日」って出そうとしているのだと思われる。別にそこは英語でいいんだけどな……。 Android本体の言語依存なのか、それともMicrosoft Healthアプリの言語依存なのかは不明。
・Androidのバージョンの問題なのかどうかはわかりませんが、notification center(通知管理)アプリとmailアプリが出現しませんでした。 なので電話以外の通知が受信できない。Microsoft Bandの真価の7割くらいしか発揮できてないと思う。 現在対処法を調べてます。
その他
・着け心地は悪くない。良くもないけど。 気にすると気になるけど、気にしなければ気にならない。というレベル。
・デザインは何というか、良くも悪くもガジェット!って感じ。それこそSurface Pro 2と似た、ゴツい雰囲気ですね。 ブラックだと何となく暗いので、ホワイトとかシルバーとかブルーとかそんな感じの明るいカラバリがあると嬉しかった。ただ、細長いのでそこまで目立たない。
・文字化けはイライラするかなと思ってたけど、そもそも通知を受け取れないので何の問題もなかった。
・充電は結構持ちます。通知が来ないせいかもしれませんが。 昨日の夜からずっと着けっぱなしにしていたところ、23時頃に充電低下の通知が出ました。つまり24時間以上は持つ。 防水ではないのでお風呂中に充電しておけば全く問題なさそう。USB充電なのでケーブルがあれば外出先でも充電できます。
・手のひら側にスクリーンを着けるのが標準。横長のディスプレイなのでこれで正解だと思うけど、めっちゃ傷つきそう。 なので袖の下に入れようかと思ったけど、袖の下に入れたらスクリーンが見えなかった。近いうちに保護フィルム買います。
・PCでタイピングしてる時とかペンでノートに書く時なんかは手の甲側に持ってきた方が見やすい。 けどPCなら右下の時計見ろよって話でもある。
・APKが公開されているので、アプリを自分で作ることもできるらしい。 Splatoonのステージ情報確認するアプリとか作りたいです。海外の任天堂サイトからデータ引っ張ってくれば可能かもしれない。そのうちやってみたいと思います。
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Microsoft Bandを使っていて思ったのは、「これ、立ち位置的にiPod nanoだ」ということです。
音楽プレイヤーの代名詞であるiPodには、現在iPod touch、iPod nano、iPod shuffleの3種類があります。
その中で、iPod touchみたいに、「ほとんど何でもできるけど、純粋な音楽プレーヤーとして見るとやや使いにくい」のが、時計ではApple WatchやAndroid Wear。
iPod shuffleみたいに、「安くて電池持ちも良いし使いやすいけど、操作性や機能が少なくてメーカーの想定した使い方しかできない」のが、FitbitやWithingsといったフィットネスバンド。
で、その中間、iPod nanoみたいに、「音楽プレーヤーとしての機能に特化している割には高いけど、使いやすいし機能もそれなりに豊富」なのが、Microsoft Bandだなあ、と。
ちなみに私は中学生の時からずっとiPod nanoを使ってます。ネット見たりゲームしたりはガラケーやスマホですればよいし、音楽聴く・動画観るだけならnanoが一番便利なので。
実際、iPod shuffleにしろFitbitにしろ、タッチスクリーンがないのって意外とネックだと思うんですよね。使ったことないので何とも言えませんが。
Microsoft Bandに関しては、時計・活動量計としてしか使えないならここまでの値段でなくても、とも思いますが、それだけに時計・活動量計としての機能を最優先しながら、同時に可能な限りの機能を詰め込んでいます。
そのあたりの、価格とスペックのバランスをどこに置くか、どこまでの機能を時計・活動量計に求めるか……というのは割と悩ましい問題ではありますが、
個人的にはMicrosoft Bandは割とバランスの取れた端末なんじゃないかなーと思います。 そもそも画面が少なくて操作できるスペースが少ないので時々イライラしたりはしますが、でもこれApple Watchみたいな端末でもっと多くのことをさせようと思うとさらにイライラしそうな気もするんですよね……。 いやもちろんAppleのUIデザインの素晴らしさはよく知っているので、それなりに使いやすくはなっていると思いますけど。
ただ、最終的に操作性と機能を考えたら、腕時計よりスマホの方が良いのは明らかなわけで、
腕時計端末には、「スマホにできないこと・させたくないことだけを任せる」という方針が、私には割とフィットしているように思いました。
もう少し使ってみないとわかりませんが、とりあえず初日の感触としてはかなり満足しています。
そのうちまた記事上げる。かもしれません。
でも明日か明後日にはSurface Pro 4が届くのでそっちの記事も何個か書きたいんですよね……。話題が渋滞している。