Our Story's Diary

こころを動かされたものと、動いたこころのこと

宗教について思うこと

 昨日まで、忙しすぎてブログ更新する暇がないーってレベルではあったのですが、

 暇になったからと言って書くことがあるわけでもないという罠。

 いや、厳密には暇になったわけではなくて、明日は会計学の期末試験で結構、というか相当ヤバいのですが、それはそれとして、

 これだけでブログを切り上げるわけにもいかないので、何となく考え事でもしてみようと思います。

 …「考え事をしてみます」って切り口から始まるブログって何だ…?

——————–

 宗教を信じるということについて。

 宗教、というと、たとえば、キリスト教とか、仏教とか、イスラム教とか、そのあたりが浮かぶと思うのですが、

 とりあえず私としては基本的にキリスト教をイメージしてここから話をします。

 元々、日本には宗教というものがあまり根付いておらず、私も特定の宗教を信仰しているわけではありません。

 なので、世界史や倫理の授業でキリスト教の概要について学んだのが、その理解の第一歩だったのですが、

 その時、どうしても納得いかなかったのは、どうしてキリスト教が未だに世界中で信仰されているのか、ということで。

 キリスト教ができた当時のことはわかるのですよ。
 腐敗しつつあったユダヤ教に疑問を呈したイエス・キリストがより普遍的な思想を掲げ、イエスの死後、パウロやその弟子たちが教えを体系化し、イエスの復活などのセンセーショナルなエピソードとともに世界的に普及させた…。という。

 ……ええと、このあたりの歴史の理解が全く正確でないことは承知しているのでスルーでお願いします。ここでしたいのは歴史の話ではなくてですね。

 ともかく、「キリスト教に世界宗教となるポテンシャルがあった」ことの納得は行くんですよ。

 ただ、それは、その時代に、例えば旧約・新約聖書の内容の真偽がどうであったか?とか、誰がどのような意図で作ったものであるか?とか、そういうことを知らない人に、それを疑うことができない社会下で受け入れられたのであって、

 今の時代に、そこに疑いの余地を挟むことのできる人間が、
 その上でキリスト教の内容、たとえば神の存在であったり、イエスの復活であったり、そういうものを信仰する、ということが、どうしても理解できなくて。

 そして、これはおそらく誤りだと今は思っているのですが、私はそれまで、「宗教を最初に広めた側の人間は宗教を信仰していなかった」と考えていたのです。
 たとえばインドのカーストや、宗教改革が起きた時期の教会などを見るとわかるように、宗教を支配する特権階級は、宗教を利用している人間であって、
 その人たちは宗教を信じていない、どころか、宗教を信じている人間を下に見ていたんじゃないかと思っていました。

 

 …だったんですけど、大学に入って、今までは想像でしか知らなかった、実際のキリスト教徒の方と話す機会が少し出てきまして。

 そこで、まず驚いたのは、「イエスの復活そのものを信じている人が意外と少ない」ということ。
 いや、少ないというのは語弊があるかもしれませんが。

 私のイメージとして、キリスト教徒の人に、神はいないんじゃないか、とか、イエスの復活は作り話じゃないか、とか、そういうことを言ったら本気で怒られるのだろうと思っていたのですが、
 実際には、(もちろん授業の一環だったこともあって、ですが)タブー視などは一切せず、極めて建設的な議論に参加してくれて、むしろ教徒の方であっても「イエスの復活は精神的なもの」だとか、「聖書を全て鵜呑みにするわけではないけど教義には同意している」みたいなスタンスの場合があったのです。

 

 で、そこで、ふと思ったのです。

 日本における宗教信仰のイメージが、むしろ過度になりすぎているのではないか、と。

 一般的に、日本人は無宗教だとか、そういう風に語られているけれど、

 元旦に初詣に行くし、寺社では背筋がピンとなるし、困った時は神頼みもするし、悪いことをしたら罰が当たる、

 そういう考え方をする時点で、無宗教では決してないのではないかと。あまりに生活様式に溶け込みすぎて、社会常識と区別がつかなくなっているだけではないのかな、と。

 最近はそんなことを思い始めています。

 

 で、キリスト教についてなのですけど、

 「宗教を信仰する=狂信者になる」みたいなイメージが払拭されたので、

 最近はだいぶ宗教を信仰する人の気持ちが理解できるようになってきました。

 ただ、それでも私自身が宗教を信仰する、ということは想像できなかったのですが、

 

 私がつい先日読んで感銘を受けた「WORLD END ECONOMiCA」という小説に出てきた一文が、実は私の宗教観をもう一歩揺さぶってくれました。

 この話は読んだ当初からしたかったものの、あまりに狭い話で触れる機会がなかったのですが、ようやくできます。

 ……と思ったのですが、ちょうどWEE1巻を友人に貸し出している最中で、手元にないので引用できない不具合

 仕方ないので2巻にある、近いニュアンスの一節を引用します。

 神が俺を救ってくれることはあるのか?と問いかける主人公のハルに対する、シスター・リサの台詞です。

「神はいないと思っていれば、たとえ神が目の前に現れたって、これは神ではない、と思うでしょうね。そういう意味で、世界はその人の願う形になるものなのよ。信じる者は救われる。これが、その言葉の意味。(中略)」

 -WORLD END ECONOMiCA (2) 199ページ 1行目

 同じく、確か1巻だったと思うのですが、リサの台詞で、

 「どうしようもない状況下で、奇跡としか言いようがないこと、神様がいるのだと考えないと説明がつかないようなことが起きたとしたら、その人にとって神様はいるのだと思える」

 というような言葉が出てきます…もちろん小説本編ではもっと上手い表現がされているのですが。すみません…。

 

 で、このエピソードというか、考え方は私にとってはかなりの衝撃だったのですが、どの程度共有できるでしょうか…。

 つまり、神を信じるかどうか、というのは、世界で起こっていることの原因をその外部に求める、ということで、

 宗教を信仰することは、外部に精神的な支柱を求めることなのではないか、という解釈を得ました。

 だとすれば、神の存在証 明などというのは物凄くどうでもいい話であって、

 その本質は「信じるか、信じないか」という二択にある。

 その根拠というか、各個人にとっての転換点みたいなものはあるかもしれませんが、それを他人に対して証明する必要は一切ない。主観的な世界の見方に神がいるかどうか、という話。

 

 ……というのが、私がこれまで生きてきた中で得た宗教に対する解釈です。

 これを読んだ皆さんが、この記事に対して、または宗教そのものに対して、何か思うところがあればそれ以上のことはありません。そういうスタンスです。

 ちなみに私は、今のところ、特定の宗教に対する信仰を持っているという自覚はないのですが、上記のように、だいぶ宗教、特にキリスト教に対する理解と興味が、ここ1、2年で深まっているので、もしかしたらキリスト教徒になることがあるかもしれません。ないかもしれません。

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